3枚目のアルバム: 感情エフェクト

収録曲
- 1.恋ノアイボウ心ノクピド2:53
- 2.どっぺるゲンガー3:38
- 3.皆無3:39
- 4.20 Years Old3:52
- 5.Living Dolls3:59
- 6.Break My Strings4:07
- 7.存在証明3:13
- 8.Convincing3:41
- 9.My Sweet Baby4:55
- 10.Reflection3:37
- 11.Viva Violent Fellow ~美しきモッシュピット~3:34
- 12.JUST11:14
初回限定盤初版のみ
通常盤の全収録曲に加え、ラストのJUSTに隠しトラック「ボサノバ」が収録されている。
- 12.感情エフェクトJUST (「ボサノバ」シークレットトラック)11:14
DVD初版のみ
2008年のONE OK ROCK LIVE TOUR 2008「BEAM OF LIGHT」ツアーより、SHIBUYA-AX、2008年9月12日公演の映像を収録。初回限定盤のみに収録。
- 説明
- クレジット
- 楽曲クレジット
「感情エフェクト」は、ONE OK ROCKにとって3作目のオリジナルスタジオアルバムであり、2008年11月12日にリリースされた。前作「BEAM OF LIGHT」が内省的かつ繊細な実験性を見せたのに対し、本作では感情表現の深みと、バンドの特徴であるエネルギッシュでギター主導のサウンドとのバランスが取られた作品となっている。
アルバムタイトル「感情エフェクト」は「感情の影響」や「エモーション・エフェクト」といった意味を持ち、人間の感情の持つ生々しく本質的な力が、人生や音楽にどのように波及するかをテーマとしている。バンドはエモやパンクのルーツに立ちながらも、オルタナティブやポスト・ハードコア的な要素をさらに取り入れ、より洗練された情緒豊かなサウンドへと進化している。
興味深いことに、「BEAM OF LIGHT」と同様、「感情エフェクト」もシングル曲を一切含まずにリリースされた。この決断は、アルバム全体を一つの芸術作品として提示するというバンドの姿勢を象徴しており、個々の楽曲よりもトータルの流れで作品を体験してほしいという意図が込められている。この手法により、ONE OK ROCKは長期的な創作ビジョンを持つバンドとしての地位を確立した。
本作には商業的なヒット曲こそないものの、Takaの圧倒的なボーカル、緻密なギターワーク、精密に噛み合うリズムなど、聴きどころは多い。また、オリジナルメンバーであるギタリスト・Alex Onizawaが参加した最後のアルバムでもあり、初期3部作の締めくくりとしても位置づけられている。
振り返れば、「感情エフェクト」はONE OK ROCKの物語における重要な章であり、情熱と感情に満ちた作品として、彼らのアイデンティティを固め、後のブレイクにつながる土台を築いたアルバムである。
- 1.TBS系「あらびき団」エンディングテーマ2008年10・11月
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