1枚目のアルバム: ゼイタクビョウ

発売日:2007年11月21日
長さ: 43:42
ジャンル: ロック
ポスト・グランジ
ポップ・パンク
ミクスチャーロック
レーベル:
Aer-born (Amuse Inc.)
収録曲
- 1.内秘心書3:49
- 2.Borderline3:42
- 3.(You Can Do) Everything3:38
- 4.夜にしか咲かない満月4:00
- 5.努努-ゆめゆめ-3:16
- 6.カゲロウ4:08
- 7.Lujo4:08
- 8.ケムリ4:23
- 9.欲望に満ちた青年団3:22
- 10.エトセトラ4:34
- 11.A New One for All, All for the New One4:46
シングル
- 説明
- クレジット
- 楽曲クレジット
概要
「ゼイタクビョウ」は、ONE OK ROCKにとって初のメジャーアルバムであり、2007年11月21日(初回限定盤)および2008年1月1日にリリースされた。このデビュー作は、プロとしてのキャリアの出発点における多様な音楽的影響と創作意欲を詰め込んだ、荒削りながらも野心的な作品であり、バンドの進化における重要な節目を示している。
「ゼイタクビョウ」というタイトルは、「ゼイタクビョウ(贅沢病)」という言葉に由来し、アルバムに詰め込まれた音楽の多様性と過剰さを象徴している。バンドによれば、この言葉には複数の意味が込められており、パンクロックからエモ、メロディックなバラードまでジャンルを横断する「贅沢さ」を示すと同時に、感情や音の豊かさによって聴き手を圧倒するような作品になっているという。
本作の最大の特徴は、そのジャンル的多様性にある。一定のスタイルにとらわれることなく、テンポの緩急や感情の振れ幅、ダイナミックな構成に挑戦。Takaの激しいボーカルに加え、爆発力のあるギター、タイトなドラムによって、若さ、葛藤、渇望、アイデンティティといったテーマが力強く描かれており、リスナーの共感を呼び、ONE OK ROCKのコアなファン層を築くきっかけとなった。
なお、Luxury Disease(2022年年リリース)は、このデビュー作への直接的なオマージュであり、その英訳タイトルを冠することで、バンドの国際的な歩みが一つの「円」を描く象徴的な作品となっている。
「ゼイタクビョウ」は、ONE OK ROCKの音楽的アイデンティティを示す重要な導入作であり、感情に訴えるサウンド、多ジャンルの融合、そして妥協のない表現姿勢が詰まった、今なおファンから高い支持を受けているアルバムである。