10枚目のアルバム: Luxury Disease

収録曲
- 1.Save Yourself3:17
- 2.Neon3:04
- 3.Vandalize3:14
- 4.When They Turn the Lights On3:27
- 5.Let Me Let You Go3:00
- 6.So Far Gone3:35
- 7.Prove3:46
- 8.Mad World3:02
- 9.Free Them (feat. Teddy Swims)3:12
- 10.Renegades4:04
- 11.Outta Sight3:22
- 12.Your Tears are Mine4:16
- 13.Wonder3:47
- 14.Broken Heart of Gold4:13
- 15.Gravity (feat. Satoshi Fujihara)3:12
シングル
- 1.Renegades発売日: 2021年4月16日
- 2.Broken Heart of Gold発売日: 2021年5月27日
- 3.Wonder発売日: 2021年10月22日
- 4.Save Yourself発売日: 2022年6月24日
- 5.Let Me Let You Go発売日: 2022年8月29日
- 6.Vandalize発売日: 2022年9月6日
DVD限定版のみ
- 説明
- クレジット
- 楽曲クレジット
Luxury Diseaseは、ONE OK ROCKの10枚目のスタジオ・アルバムとして2022年9月9日にリリースされた作品であり、国際的な活動を通じて得た経験を取り込みつつ、ロック主体の原点へと明確に回帰した一作である。LINKIN PARKやGreen Dayなどを手がけたことで知られるRob Cavalloをプロデューサーに迎え、Eye of the Stormで展開されたポップ志向の実験性から距離を置き、ギターを中心とした感情表現の直接性を重視したサウンドへと舵を切った。リリース後、本作はオリコン・アルバムチャートで4作連続となる1位を獲得し、日本国内での確固たる地位を再確認すると同時に、国際的な勢いを維持していることを示した。
アルバムタイトルには重層的な意味が込められている。Luxury Diseaseは、15年前に発表されたメジャーデビュー・アルバム『Zeitakubyō』の英語直訳であり、この意図的な引用はONE OK ROCKのキャリアにおける一つの円環構造を形成している。単なる回顧ではなく、成功や注目によって生じた過剰、重圧、感情的葛藤と再び向き合う姿勢を示すものであり、本作はバンド自身が語る「第2章」の始まりとして位置づけられる。経験と自己認識を基盤に、本質へ立ち返る再出発を象徴するタイトルである。
音楽的には、ロックを表現の中核に据え直した構成が際立つ。全体として英語詞を主体としながらも、初期作品に通じる感情の生々しさとダイナミックな緊張感を保持している。Save Yourselfは、冒頭から明確にONE OK ROCKらしさを打ち出し、切迫感と即時性を再提示する。Brendon Urieと共作されたNeonは、ミュージカル的要素や都市的な夜のイメージを想起させる、演劇性の高い楽曲としてアルバムに彩りを加える。一方、Vandalizeは、日本のロックに根ざした旋律感を伴いながら、エモ色の強いエネルギーを呼び起こしている。全編を通じて、歪んだギター、前面に出たドラム、表情豊かなボーカルが電子的要素に優先され、作風の再調整が明確に示されている。
本作は、感情面および様式面においても幅広い振れ幅を持つ。When They Turn the Lights Onは、クラシックなシアトリカル・ロックを想起させるアリーナ規模のダイナミズムを備え、Ashton Irwinと共作されたLet Me Let You GoやSo Far Goneでは、抑制された表現と内省的な感情が前面に出る。Jordan Fishと共作されたProveは、挫折後の成長や決意を主題とし、Mad Worldは個人的な葛藤を掘り下げた楽曲として際立つ。特に日本盤では日本語詞の比重が高く、感情表現の密度を高めている。さらに、Teddy Swimsを迎えたFree Them、Ed SheeranおよびMasato Hayakawaと共作されたRenegadesなどの客演曲は、切迫感や抵抗、集団的感情をアンセム的に昇華し、表現の射程を拡張している。
歌詞面では、アイデンティティ、重圧、喪失、野心、そして感情的持久力といった主題が繰り返し扱われている。制作期間がパンデミックと重なったこともあり、不確実性の中で生まれた直感的なアプローチが色濃く反映されている。計算された流行を追うのではなく、怒りと脆さの双方を許容する姿勢が、作品全体に自然な流れをもたらしている。序盤の対峙的な緊張感から、Your Tears are MineやWonderに至るまで、徐々に内省と解放へ向かう構成が採られている。日本盤に収録されたBroken Heart of Goldや、Satoshi Fujiharaが参加するGravityは、決意と感情の明晰さを補強し、この流れをさらに深化させている。
ビジュアル面においても、本作は本質とアイデンティティへの集中を強調している。ジャケットでは、アルバムタイトルのロゴの中にメンバーのモノクロ肖像を直接配置し、抽象性を排して存在そのものを前面に押し出している。この構成は、Luxury Diseaseが現在のONE OK ROCKと不可分であることを視覚的に示すものとなっている。インターナショナル盤では高コントラストの反転配色がその主張をより鮮明にし、日本盤では柔らかなモノクロ表現によって抑制された情感が与えられている。いずれの仕様においても、簡潔で明瞭なデザインは、過剰を排し、意図と焦点を重視する姿勢を反映している。
Luxury Diseaseは、ONE OK ROCKのディスコグラフィにおいて最も重要な位置を占める作品の一つと評価されている。初期の感情的激しさと、長年の活動を通じて培われた技術的自信、そして国際的視野を統合した本作は、単なるロック回帰にとどまらず、実験と自己検証を経て確立されたアイデンティティの再確認を示している。節目であると同時に再起点として、Luxury Diseaseはこれまでの歩みを受け継ぎつつ、今後の展開へ向けた基盤を提示する作品である。
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