曲: Paper Planes

「Paper Planes」は、ONE OK ROCKの楽曲の中でも最もポップな部類に入る1曲であり、Taka本人もRock Soundのインタビュー動画内でその点を率直に認めている。この楽曲は、プロデューサーのジョン・フェルドマンとのスタジオセッション中に生まれ、彼の提案により、西洋のポップ・ロック志向に沿った、よりメインストリームなサウンドへの挑戦が促された。

当初、Takaはこの方向性に戸惑い、「本当にこれでいいの？ポップすぎるし、ONE OK ROCKっぽくない！」と感じたと語っている。それでも、より幅広いリスナー層、特にアメリカ市場へのアプローチの重要性を考慮し、制作を進めることに同意した。この楽曲は後にAll Time LowやSleeping With Sirensとのツアーでも披露され、Taka自身が「最初はちょっと恥ずかしかった」と語るように、ライブでの演奏には葛藤もあったという。

本楽曲にはKellin Quinn（Sleeping With Sirens）がゲストボーカルとして参加しており、バンドのロック的なルーツとキャッチーでアンセミックなポップ・ロックのコーラスとの融合が特徴となっている。「Paper Planes」は従来の激しさとは一線を画すが、ONE OK ROCKがグローバル展開において創造的なリスクを取りながら進化し続ける姿勢を示す楽曲として評価されている。