Toruは幼少期からエンターテインメント業界に関わってきた。小学生の頃、幼なじみで後のバンドメンバーとなる小浜良太（Ryota）と共に、ヒップホップダンスグループHEADSを結成。グループはアミューズに所属し、2000年7月にシングル「screeeem!」でデビュー。同年には「Gooood or Bad!」をリリースした。HEADSは大阪・京橋や東京・秋葉原などの人気エリアで定期的にパフォーマンスを行い、日本のダンス＆音楽シーンで注目を集めた。

HEADSはシングル6枚とアルバム1枚を発表した後、2002年に解散。その後、ToruとRyotaはスキルを磨くため、2003年にGROUND 0という大型プロジェクトに一時参加したが、活動は短期間で終了した。

音楽活動と並行して、Toruは俳優業にも挑戦。2005年にはテレビドラマ『渋谷十五少年（Sh15uya）』で主要キャストの竜伍役を務め、さらに『仮面ライダー響鬼』に高校生役でカメオ出演した。こうした経験はエンターテインメント業界での視野を広げる一方、最終的には音楽への情熱を強めるきっかけとなった。

2005年、ロックへの愛情が高まったToruは、ダンスとは異なる道を選び、ロックバンド結成を決意。ベーシストとしてRyotaを、先輩であるアレクサンダー"Alex"礼門鬼澤をギタリストに、友人の小柳友をドラマーに迎えた。そして強力なボーカルが必要と考えたToruは、貴寛森内（Taka）の歌声に惹かれ、何度もオファーを続けた。度重なる拒否の末、Takaが参加を承諾し、後にONE OK ROCKとなる初期メンバーが揃った。

Toruはバンドのリーダーとして音楽的方向性を牽引。彼の粘り強さとビジョンは、バンドの基盤と初期成長において決定的な役割を果たした。2009年にAlexが脱退した後は、リズムギターからリードギターに移行し、ONE OK ROCKのサウンドを形成する中核としての地位をさらに強固なものにした。

リーダー兼リードギタリストとして、ToruはONE OK ROCKのアイデンティティの要である。彼のギタープレイは、メロディックなレイヤーとダイナミックなリフを組み合わせ、バンド特有のオルタナティブロック、ポストハードコア、バラードを融合したサウンドを支えている。演奏にとどまらず、作曲やアレンジにも積極的に関わり、各作品がバンドの進化するスタイルと一致するよう指揮を執っている。

影響を受けたアーティストは幅広く、Foo Fighters、The Smashing Pumpkins、Enter Shikari、LINKIN PARK、Good Charlotte、Sleeping With Sirens、Nirvana、The Used、Avril Lavigne、Biffy Clyroなどが挙げられる。これらの影響は、バンドの音楽における西洋ロックのエネルギーと日本的感性の融合として現れている。

Toruのギター選びは時代とともに変化してきた。初期はGibson Les Paul Standard Blackを使用し、後にLes Paul Custom Alpine Whiteを追加。これは「完全感覚Dreamer」期に象徴的な存在となり、その後Fall Out BoyやAvril Lavigneによるサインが施されたことで知られている。

人生×僕=期以降はPRS（Paul Reed Smith）ギターを愛用し、その多彩な音色を活かしてきた。近年、Eye of the Storm期以降はFender Stratocasterの使用が目立ち、バンドの新しいサウンドに対応する軽やかで実験的な音を取り入れている。

2021年12月28日、Toruは女優・モデルの大政絢との結婚をInstagramで発表。2025年1月8日には第一子を授かることを公表し、自身のSNSで喜びを伝えた。

また、現在のONE OK ROCKメンバーの中で唯一タトゥーを入れていない人物としても知られ、そのビジュアル面での個性を際立たせている。