コリン・ブリテン（Colin "Doc" Brittain）は、アメリカ出身のプロデューサー、ソングライター、マルチプレイヤーであり、エネルギッシュなプロダクションスタイルと、現代的なロック、ポップパンク、オルタナティブを融合させたサウンドで知られている。元々はバンドOh No Fiascoのドラマーとして活動していたが、その後プロデューサーに転向し、Papa Roach、5 Seconds of Summer、All Time Low、A Day to Rememberなどとの仕事で一躍名を上げた。アンセミックなメロディーと研ぎ澄まされた攻撃的なサウンドを組み合わせた彼の音作りは、大胆かつ洗練されたサウンドを求めるバンドにとって理想的な存在となっている。

2024年には、再始動を決めたLinkin Parkに新ドラマーとして正式加入。オリジナルメンバーのロブ・ボードン（Rob Bourdon）が復帰しない決断を下したことを受け、ボーカリストのエミリー・アームストロングとともに、新たな公式メンバーとしてバンドの新章を担うこととなった。

コリン・ブリテンは、2010年代から2020年代にかけて、ONE OK ROCKの国際的展開における最重要なコラボレーターの一人である。ソングライティング、プロデュース、ミキシング、エンジニアリング、プログラミング、アレンジなど多岐にわたる役割を担い、バンドがグローバルなロックシーンへ進出するうえで、そのサウンドの進化を支えてきた。

彼は35xxxv期に初めてバンドと関わり、Cry Out、Take Me To the Top、One by Oneなどの主要楽曲を共同制作。続くAmbitionsでは、ほぼ全曲においてプロデュース、エンジニアリング、ミキシング、編集、プログラミングを担当し、アルバム全体の国際的でエモーショナルな音像作りに大きく貢献した。

以降の作品でも関係は継続され、Eye of the StormやLuxury Diseaseでは、Let Me Let You GoやWorst in Meといった楽曲の共作・プロデュースに加え、アレンジ面でも参加。さらに、Skyfallのような特別リリースにおいても、Masato Hayakawa、Kenta Koie、MAHらを迎えたコラボ楽曲のエンジニアリングと編集を担当した。

スタジオでの活動だけでなく、2017年4月22日に横浜アリーナで行われたライブではONE OK ROCKのステージにドラマーとして登場。こうしたスタジオとライブ両面における深い関係性からも、彼がONE OK ROCKの音楽的進化においていかに欠かせない存在であるかがうかがえる。日本のロックから世界的なオルタナティブバンドへと成長した過程において、彼の影響は計り知れない。